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感想記

2024年 12月

賭博覇王伝 零 1 作者:福本 伸行 フクモトプロ/highstone, Inc. Amazon 王を選別するという話。主人公の零は頭も良く人格も優れていてリーダーシップもあるというキャラクターでまさに王に相応しい人物として描かれている。これに対して標という零よりも能…

2024年 11月

ルックバック 河合優美 Amazon 話題の作品。良くも悪くもとてもよく出来ている作品なので、傑作と言う人の意見もわかるし、鼻につくと感じる人がいるのも理解できる。 自分はどちらかと言えば後者寄りで、確かに作画は素晴らしいが、ちょっと肩に力が入りす…

2024年 10月

真実の男 大安吉日真太郎 作者:福本 伸行 フクモトプロ/highstone, Inc. Amazon 冒頭やあらすじだけ読むと、一般人とは異なった経験をしてきた真太郎が日本社会に切り込んでいく痛快な内容を期待してしまうが、蓋を開けて見ると一度レールから外れてしまっ…

2024年 9月

aftersun/アフターサン ポール・メスカル Amazon 説明が少ないタイプの映画。 観終わった後は正直疑問符しかなかったし退屈な映画だと思ったが、この作品から漂う不穏な空気や負のオーラはボディブローのようにジワジワと尾を引いた。 作中の最後の方でQuee…

2024年 8月

●インサイドヘッド2 監督曰く「自分自身を受け入れることをテーマとしている」とのことだが 個人的には認知の歪みが生成される過程が描かれているように思った。 ストーリー自体は前作同様ありふれているが、思春期の人間関係を描いているので、思いの外観て…

2024年 7月

なし。

2024年 6月

◯映画 Winny 東出昌大 Amazon Winnyというファイル共有ソフトを通じた著作権侵害をめぐる実際の裁判を基にしている。この映画は開発者の金子氏やその弁護団の側の視点に立って描かれ、警察側の主張や捜査の手法に疑義を呈するかたちとなっているが、近年では…

2024年 5月

◯映画 バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌 藤原竜也 Amazon 生き残った前作の主人公がテロリストとなり、本作の舞台である大東亜共和国に宣戦布告するのだが、国側はBR法を改正し、今度は中学生とテロリストを殺し合うように仕向けるという内容。 大人がつくったル…

2024年 4月

◯映画 トップガン マーヴェリック ブルーレイ+DVD [Blu-ray] トム・クルーズ Amazon 36年ぶりの続編。信じられないが、トム・クルーズはもう還暦過ぎてるらしい。 全作で死亡した主人公の相方の息子との邂逅・和解を描く。 ベテランパイロットが大活躍する内…

2024年 3月

◯本 どうしても「許せない」人 (ベスト新書) 作者:加藤諦三 ベストセラーズ Amazon 怒りや恨みは何故持続するのか、が知りたくて手に取ったのだが、まあ人生色々あるけど頑張りましょうみたいな内容だった。 ◯漫画 夢中さ、きみに。 (ビームコミックス) 作者…

2024年 2月

◯漫画 九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子 KADOKAWA Amazon 短篇集。「竜の古塔」、「狼は嘘をつかない」、「金なし白祿」このあたりは面白かった どれも作風が異なり同じ作家が描いたとは思えない。 藤本タツキ短編集 17-21…

2024年 1月

◯本 神獣の都―京都四神異譚録―(新潮文庫nex) 作者:小林泰三 新潮社 Amazon 小林泰三が書いたゼロ年代のラノベって感じ。 オチが面白い。 十戒 作者:夕木春央 講談社 Amazon 前作でハードルが上がってしまったせいもあるが、これはあまりヒットしなかった。…

古畑任三郎 全話感想

シーズン1 ◯死者からの伝言 のっけからダイイングメッセージもの。 殺害方法は部屋の中に閉じ込めて窒息死させるというものだが、被害者は残された時間で可能な限り犯人に繋がるメッセージを残そうとする。 犯人もそれを見越して証拠を隠滅できるように自分…

2023年 まとめ

◯本 亜愛一郎の転倒 「亜愛一郎」シリーズ (角川文庫) 作者:泡坂 妻夫 KADOKAWA Amazon 亜愛一郎の逃亡 「亜愛一郎」シリーズ (角川文庫) 作者:泡坂 妻夫 KADOKAWA Amazon ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫) 作者:泡坂 妻夫 光文社 Amazon 今年一番読んだ作…

2022年のベスト

●各メディアの今年発表されたもののなかでのベスト 本 方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 今年触れたもののなかでベストを挙げろと言われれば即答でこれと答えるだろう。 ミステリというジャンルの中で何度となく繰り返される探偵の勝利。 その構造自体に疑…

2022年12月 感想まとめ

●本 有栖川有栖の密室大図鑑 (創元推理文庫) 作者:有栖川 有栖,磯田 和一 東京創元社 Amazon 特になし ●映画 TENET テネット(字幕版) ジョン・デイビッド・ワシントン Amazon 意味がわからなかった。 本作の映像的な見どころは逆再生のアクションシーンくら…

2022年11月 感想まとめ

●本 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件― 作者:白井智之 新潮社 Amazon 方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 今年の本ミスを先取り。 方舟はクイーン式のロジカルミステリや危機的状況下における名探偵に対する強烈なカウンターパンチ。 逆に白井智之は特殊状…

2022年10月 感想まとめ

●ドラマ 借金の取り立てに追われる無職の主人公が、大金を得るため閉鎖空間でのデスゲームに身を投じるという内容。 良くも悪くも王道のデスゲームモノで、新規性はないが、期待を裏切らない展開の連続でジェットコースターみたいな感じで楽しめた。 ●映画 …

2022年9月 感想まとめ

●アニメ SoltyRei Vol.1 通常版 [DVD] 斎藤桃子 Amazon 大災害で娘を失った男の前にアンドロイドの少女が現れるという冒頭から始まるストーリー。 不器用な男がアンドロイドの少女を娘として受け入れるまでを描いている。 良かった点 ・中盤の二転三転する展…

2022年8月 感想まとめ

●本 ある島の可能性 (河出文庫) 作者:ミシェル・ウエルベック 河出書房新社 Amazon ウエルベックを読むと自分の性欲の薄さを感じる。 ●漫画 プラスチック姉さん 20巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス) 作者:栗井茶 スクウェア・エニックス Amazon 既刊…

2022年7月 感想まとめ

●本 天体の回転について 作者:小林泰三 早川書房 Amazon アメリカ黒人の歴史 - 奴隷貿易からオバマ大統領まで (中公新書) 作者:上杉 忍 中央公論新社 Amazon 特に語ることはなし。 ●ドラマ ゴンゾウ 伝説の刑事 (朝日文庫) 作者:古沢 良太,松田 美智子 朝日…

2022年6月 感想まとめ

●映画 オールド(字幕版) ガエル・ガルシア・ベルナル Amazon 時間が急速に進んでいく浜辺を舞台としたワンシチュエーション映画。 老いや死が近づいてくる恐怖を描きつつ、人生における時間が解決してくれる問題についても言及している。 オチに関しては食…

2022年5月 感想まとめ 

●ゲーム 言語推理ADV。 背景画像をタッチして、モノの名称から単語の意味を理解するという流れだが 途中から推測しないと言葉の意味を探ることができない。 この単語の意味がわかったからこの単語についても意味が確定できるといった理解の連鎖のようなもの…

2022年4月 感想まとめ

●映画 孤狼の血 役所広司 Amazon 孤狼の血 LEVEL2 松坂桃李 Amazon ヤクザ映画と言えば、ヤクザ同士の抗争がテーマとなっていることが多いように感じるが、 本作では、警察とヤクザの関係性に焦点が当てられている。 孤狼の血は役所広司演じる型破りな…

2022年3月 感想まとめ

●ゲーム 腐海に眠る王女のアバドーン 同人ゲームをプレイしていると、開発力というかマンパワーが不足していると感じさせられるが、この作品に関しては、インディーズとは思えないほどの完成度だった。 演出は結構ガチよりのホラーだが、ドット絵で表現され…

2022年2月 感想まとめ

●ゲーム ヘンタイプリズン あらすじだけだと特殊性癖の人が生き方を模索するような内容のように思えるが、実際には特殊性癖の必然性は少なく、あくまでそういったキャラ付けという認識の方がしっくりくる。 尖っているように見えて作品で提示される解答は至…

2022年1月 感想まとめ

●ゲーム Demons Roots 長らく人間に虐げられてきた魔族が奴隷と手を組んで反旗を翻すという話。 支配者と被支配者という対立構造を軸として展開していくが、そこへ共存や寛容性の問題も織り交ぜながら種が生き残る方法を模索している。 個人で作ったとは思え…

許すことについて the last of us part2

the last of us part2は前作から5年後が舞台となる。 女兵士アビーによってジョエルを殺害されたエリーが彼女に復讐を遂げるために旅に出る、という内容。 結果としてエリーは復讐を果たすことができずに終わる。 一度は返り討ちにあい、二度目は寸前のとこ…

ケイゾク 各話感想

1 死者からの電話 いわゆる「顔のない死体」を警察の科学的捜査の中でいかに成立させるかに挑戦した話。 歯医者や歯科助手が患者の顔を覚え間違えるというのは現実的でなく、そもそも被害者と犯人の容姿が全く似ていないので、これに気づかないというのは流…

敵は不条理な死 アンナチュラル

アンナチュラルは、不自然死を調査する民間の研究所「UDI」で働く人々による法医学ミステリードラマ。遺体を解剖し、死因を究明することで、事件の真相であったり、真犯人を暴き出すというのが毎話の基本的な流れとなる。 ■登場人物とキャスティングについて…