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感想記

2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年のベスト

●各メディアの今年発表されたもののなかでのベスト 本 方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 今年触れたもののなかでベストを挙げろと言われれば即答でこれと答えるだろう。 ミステリというジャンルの中で何度となく繰り返される探偵の勝利。 その構造自体に疑…

2022年12月 感想まとめ

●本 有栖川有栖の密室大図鑑 (創元推理文庫) 作者:有栖川 有栖,磯田 和一 東京創元社 Amazon 特になし ●映画 TENET テネット(字幕版) ジョン・デイビッド・ワシントン Amazon 意味がわからなかった。 本作の映像的な見どころは逆再生のアクションシーンくら…

2022年11月 感想まとめ

●本 名探偵のいけにえ―人民教会殺人事件― 作者:白井智之 新潮社 Amazon 方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 今年の本ミスを先取り。 方舟はクイーン式のロジカルミステリや危機的状況下における名探偵に対する強烈なカウンターパンチ。 逆に白井智之は特殊状…

2022年10月 感想まとめ

●ドラマ 借金の取り立てに追われる無職の主人公が、大金を得るため閉鎖空間でのデスゲームに身を投じるという内容。 良くも悪くも王道のデスゲームモノで、新規性はないが、期待を裏切らない展開の連続でジェットコースターみたいな感じで楽しめた。 ●映画 …

2022年9月 感想まとめ

●アニメ SoltyRei Vol.1 通常版 [DVD] 斎藤桃子 Amazon 大災害で娘を失った男の前にアンドロイドの少女が現れるという冒頭から始まるストーリー。 不器用な男がアンドロイドの少女を娘として受け入れるまでを描いている。 良かった点 ・中盤の二転三転する展…

2022年8月 感想まとめ

●本 ある島の可能性 (河出文庫) 作者:ミシェル・ウエルベック 河出書房新社 Amazon ウエルベックを読むと自分の性欲の薄さを感じる。 ●漫画 プラスチック姉さん 20巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス) 作者:栗井茶 スクウェア・エニックス Amazon 既刊…

2022年7月 感想まとめ

●本 天体の回転について 作者:小林泰三 早川書房 Amazon アメリカ黒人の歴史 - 奴隷貿易からオバマ大統領まで (中公新書) 作者:上杉 忍 中央公論新社 Amazon 特に語ることはなし。 ●ドラマ ゴンゾウ 伝説の刑事 (朝日文庫) 作者:古沢 良太,松田 美智子 朝日…

2022年6月 感想まとめ

●映画 オールド(字幕版) ガエル・ガルシア・ベルナル Amazon 時間が急速に進んでいく浜辺を舞台としたワンシチュエーション映画。 老いや死が近づいてくる恐怖を描きつつ、人生における時間が解決してくれる問題についても言及している。 オチに関しては食…

2022年5月 感想まとめ 

●ゲーム 言語推理ADV。 背景画像をタッチして、モノの名称から単語の意味を理解するという流れだが 途中から推測しないと言葉の意味を探ることができない。 この単語の意味がわかったからこの単語についても意味が確定できるといった理解の連鎖のようなもの…

2022年4月 感想まとめ

●映画 孤狼の血 役所広司 Amazon 孤狼の血 LEVEL2 松坂桃李 Amazon ヤクザ映画と言えば、ヤクザ同士の抗争がテーマとなっていることが多いように感じるが、 本作では、警察とヤクザの関係性に焦点が当てられている。 孤狼の血は役所広司演じる型破りな…

2022年3月 感想まとめ

●ゲーム 腐海に眠る王女のアバドーン 同人ゲームをプレイしていると、開発力というかマンパワーが不足していると感じさせられるが、この作品に関しては、インディーズとは思えないほどの完成度だった。 演出は結構ガチよりのホラーだが、ドット絵で表現され…

2022年2月 感想まとめ

●ゲーム ヘンタイプリズン あらすじだけだと特殊性癖の人が生き方を模索するような内容のように思えるが、実際には特殊性癖の必然性は少なく、あくまでそういったキャラ付けという認識の方がしっくりくる。 尖っているように見えて作品で提示される解答は至…

2022年1月 感想まとめ

●ゲーム Demons Roots 長らく人間に虐げられてきた魔族が奴隷と手を組んで反旗を翻すという話。 支配者と被支配者という対立構造を軸として展開していくが、そこへ共存や寛容性の問題も織り交ぜながら種が生き残る方法を模索している。 個人で作ったとは思え…