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感想記

2022年3月 感想まとめ

●ゲーム

 腐海に眠る王女のアバドーン

 同人ゲームをプレイしていると、開発力というかマンパワーが不足していると感じさせられるが、この作品に関しては、インディーズとは思えないほどの完成度だった。

 演出は結構ガチよりのホラーだが、ドット絵で表現されている(このドット絵も緻密で一見の価値あり)ため多少緩和されている。

 クトゥルフ神話スウィートホームがベースとなっているようだが、残念ながら両方とも詳しく知らないため内容について語るところはない。

 

 MECHANICA――うさぎと水星のバラッド――

 「うさみみボウケンタン」がなかなか面白かったのでこちらも購入。

 グラフィック、音楽、UIなどあらゆる点で「うさみみボウケンタン」から進化しているが、戦闘をなくしてしまったので、終盤の展開にはプレイヤーがあまり参加できない。

 サイバーパンクというよりはタイムリープパラレルワールドといった要素が中心なので時間SFっぽい。

 

●本

 前作のラストの後の展開が中盤になってサラッと明かされるあたり拍子抜けだが、

 この形式ならではの犯人当て、被害者当ての試みが面白い。

 

●アニメ

  Vivy -Fluorite Eye's Song-

 デトロイトビカムヒューマンと時間SFを組み合わせたような脚本。

 戦闘シーンの作画は良かった。

 

●映画

 原作は読んだ。

 映像にするとチープに見える部分もあるし、わかりやすくなっている部分もあった。

 

 実話に基づいた黒人差別を扱った作品。

 ロードムービーとしても面白い。

 

 冴えない青年が薬の売人になって破滅する話としか言いようがない。

 

 

 カウボーイが戦場へ出て行くとどうなるのかという話。

 度々出てくる悪党どもという表現が虚しい。

 

 

 これも実話を基にした映画。

 基本は天才がどうにかする話だが、周囲との協調みたいな小学生レベルのことも教えてくれる。

 

 

 娘が失踪し、父親がおかしくなる話。

 結局、父親の暴走で取り返しのつかないことになるかと思いきや……。

 良くも悪くも期待を裏切ってくれた作品。

 

 

  過去の体験や病から自分には生きる価値がないと思ってる男と女が出会って二人で死ぬ話。

  他人の選択には関与できないということを伝えたかったのだろうか。

 

 

 とにかく映像が楽しい作品。

 有名な死体のシーンもそうだが、金田一が歩くシーンさえも退屈させない。

 ミステリとして面白いところがないのが残念

 

 

 韓国民主化運動の最中の実話を基にした映画。

 歴史的な背景はよく知らないが、随所に映画的な演出がちりばめられており、その過剰さが鼻につくこともあった。

 

 

 あの原作からどうしたらこのような映画が出来上がるのか。

 堤幸彦の出来損ないみたいな演出がひたすら退屈で浜辺美波の可愛ささえもどこか上滑りしてしまっている。

 

 

 父親を殺した母親が15年ぶりに子供たちと再会する話。

 親がいくら子供のことを想っても子供は親の思い通りには育たない。

 イカれた佐々木蔵之介が見られるのはおそらくこの作品だけ。

 

 

 

 敗色が濃厚となった戦時下の息苦しさが伝わってくる映画。

 ちょっと映像がキレイすぎる気もした。

 

 

ミッドサマー(吹替版)

ミッドサマー(吹替版)

  • フローレンス・ピュー
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 情緒不安定な女が彼氏やその友人らと共にスウェーデン夏至祭に参加するという内容。

 ヒッピー文化はよく知らないが、作中のヒッピーは皆を家族とし、感情を共有しているかのような振る舞いをする。

 全体主義的であるが、孤立を必要以上に恐れる人や不安を抱え込んでしまいがちな人にとっては現代社会よりも生きやすい環境なのかもしれない。

 

 3月は以上。