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感想記

2022年9月 感想まとめ

●アニメ

 大災害で娘を失った男の前にアンドロイドの少女が現れるという冒頭から始まるストーリー。

 不器用な男がアンドロイドの少女を娘として受け入れるまでを描いている。

 良かった点

 ・中盤の二転三転する展開は驚きがあって引き込まれる。

 ・ラストシーンの鮮やかさ。

 良くない点

 ・終盤は話が大きくなるため、それまで描いていた家族という卑近なテーマから乖離していく。

 ・失ったものは基本的には取り戻せないという人生の本質を描いていない。いわゆるご都合主義

 

●漫画

 念じることで物質に小さな穴を開けることができる超能力を持つ大学生が、行方不明となった大学教授の消息をそのゼミ仲間と共に追っていくという内容。

 田舎の閉鎖的な環境とそこから逃れられない人々を描いている。

 良かった点

 ・謎や登場人物の意味深な台詞によって続きが気になる。

 ・上記に加えて穴を開ける能力など不穏な要素が多く、作品全体に緊張感があるものの、主人公がのほほんとした性格のため、そこまで重たくはない。

 良くない点

 ・この手の作品に多いが、引っ張った割には真相が大したことない。肩透かし。