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感想記

2022年7月 感想まとめ

●本

 特に語ることはなし。

 

●ドラマ

 序盤、中盤あたりは男の弱さや脆さにフォーカスを当てた展開が多く、刑事ドラマというよりは人間ドラマだったが、終盤は異常殺人者の逮捕劇といった感じで回帰する。

 捜査一課時代の黒木は成果を上げる一方で後輩の佐久間の恨みを買い、最終的に恋人を失ってしまう。

 こういった黒木の背景から過去の自分を否定しつつ再起を図るという話の方が収まりが良かった気がするが、結局黒木が昔とほとんど同じ行動を取って事件を解決するという流れになっており、唯一精神科医の松尾だけがこの問題に自覚的で薬を盛って黒木に捜査をやめさせようとした。

 最終的に黒木は備品係に戻っているわけで、この物語で描きたかったのは一人の刑事の再起ではなく、過去の因縁との決着と過去の自分との決別だったのだろう。

 

●映画

 最初はホラーサスペンスといった風だが、同じ一日を繰り返すことで主人公がたくましく成長し、運命に立ち向かうようになる。

 作中のラストで言及しているとおり、本作は「恋はデジャ・ブ」のバリエーションのひとつである。

 

 おそらくループと来たら次はパラレルワールドだ!といった感じで作られた作品。

 完全にホラー路線を逸脱し、SFサスペンスに舵を切っている。

 

 

●アニメ

 現代に甦った諸葛孔明が歌手のプロデューサーになるという話。

 内容自体は一般的なサクセスストーリーだが、三国時代に使われた計略をモチーフにした作戦で集客するという点が面白いアイデア