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感想記

2024年 8月

インサイドヘッド2

 監督曰く「自分自身を受け入れることをテーマとしている」とのことだが

 個人的には認知の歪みが生成される過程が描かれているように思った。

 ストーリー自体は前作同様ありふれているが、思春期の人間関係を描いているので、思いの外観ていて疲れた。

 

 

 山王戦を宮城リョータの視点で描くという試み自体は面白かったが、明かされた宮城の過去が想像以上に重たいし、彼のイメージを覆すような内容だったと思う。

 また宮城を語るうえで彩子の存在は欠かせないはずなのだが、彼女とのエピソードは作中でほとんど出てこないのも原作ファンとしては違和感があった。

 声優に関してもアニメを観ていた世代としてはやはり違和感を覚えたし、そもそも皆似たような声で判別が難しかった。

 とは言え、令和の時代に山王戦を映像化しただけでもこの作品には価値があると思うし、豊玉戦に関しても何かの折に映像にしてほしい。