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感想記

2024年 5月

◯映画

 生き残った前作の主人公がテロリストとなり、本作の舞台である大東亜共和国に宣戦布告するのだが、国側はBR法を改正し、今度は中学生とテロリストを殺し合うように仕向けるという内容。

 大人がつくったルールへの反抗がひとつのテーマと思われるが、今の大人もかつては子供だったわけで、テロリズムを通じて若者たちがそういった因果に絡め取られていく様も描かれている。

 

◯漫画

まず思ったのは導入部分がすごく丁寧なこと。

そして、行為の際に現れる人格を巧みに描いている。

顔の描き方に癖があるものの、絵のレベルも非常に高い。

 

この漫画家も非常に画力が高いとは思ったが、絵柄が少しポップでかつアメコミチックな劇画調でもあるので、アダルトとしてどうなのかなという気はした。

 

上2つの漫画家と比べてしまうと、デッサンが狂っているところもあって絵のレベルとしては少し落ちるかも。

ただ、アダルトコミックとしては、かなり本質的な内容となっている。

 

既刊まで。

大丈夫という精神状態になることを生きがいとする女性と生物の精神状態が落ち着いているときに放出される安定物質を摂取することによって生きる謎の生物との日常生活を描いた作品。

Twitterの人たちが好きそう(偏見)な漫画。

次巻で完結なので、内容に関してはその時に触れることとする。

 

漫画アプリで2巻の途中くらいまで。

主人公は身体能力に恵まれたスポーツをするために生まれたような人なんだけど、競争を好まず仲間と楽しくスポーツしたいという意識が強いため、周囲との歯車が噛み合わずに苦悩するという内容。

球漫画だが、野球は主題ではないので、知らない・興味がない人でも楽しめる。

とにかく切り口が斬新で、競争に対して何の疑問も抱かなかったこれまでの時代では生まれなかった作品だと思う。