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感想記

2024年 4月

◯映画

 36年ぶりの続編。信じられないが、トム・クルーズはもう還暦過ぎてるらしい。

 全作で死亡した主人公の相方の息子との邂逅・和解を描く。

 ベテランパイロットが大活躍する内容で、中年世代向け。

 

 足の怪我により引きこもりとなった青年が父親の下心から雇われた若い女性家庭教師と出会うことによって立ち直るという内容。

 脚本のキモは女性家庭教師の秘密なんだろうけど、これは早々に看破できてしまうこともあって、あまり刺さらなかったかな。

 主演がAV女優の方で、先入観もあるのかもしれないが、俳優として観るとやはり容姿や演技が少し物足りないような感じがした。

 

◯漫画

 内容的には20代前半あたりの童貞向けという感じ。

 ベストは『恋ひ結び奇譚』。女性キャラの瞳の描き込みが特徴的。

 

 海に沈んでいく世界というSF的な背景があるのだが、アダルトコミックにそういった設定は必要なのか(読者の興奮を喚起する要因になるのか?)という疑問符が浮かんだ。

 絵柄はサンデーとかマガジンあたりの少年誌系。

 

 亜種とレゾナンス 三巷文

 話やキャラの描き分けが上手で器用な漫画家という印象。

 逆に言うと指向性があまりなくて、作品としては統一感が薄い。

 作者的にはポートフォリオ的な作品集なのかな。

 キャラの等身が少し高め。

 

 今更読んだ。

 どこまで行っても復讐の話で、このシンプルなストーリーがヒットの要因かもしれない。

 中身はほとんどが戦闘描写で埋め尽くされたコテコテのバトル漫画なんだけども、戦闘描写がわかりにくい。具体的には、キャラクターが放つ技が何をしているんだかよくわからない。後半になるとそれが更に顕著になっていった気がする。

 一方で戦闘シナリオについては巧みで、死闘を演出するのが上手いと感じた。

 鬼=堕落した人間と捉えられ、鬼は不老不死であるが故に次代に何も残せないとしているが、一部の鬼を除いて堕落した経緯もきちんと描かれていて、何も残せずに消えていく者の悲哀を表しているように感じた。

 

 一巻だけ読んだ。

 自分にはフジイが魅力的な人間には思えなかった。